宇宙 × 落語
京大宇宙落語が初の東京講演
「明月記」が題材ときいて初参戦。
宇宙落語って?
宇宙好きで 落語好きな面々が寄り集まってできた同好会
「宇宙落語制作委員会」による落語会。
もともとは、宇宙に関連した異なる分野の連携と融合による新しい学問分野・宇宙総合学の構築を目指して京都大学に設置された「京都大学宇宙総合学研究ユニット」の活動をきっかけとして集まった面々によって、最新の宇宙科学を「落語」という古くから親しまれた芸能で広めようという面白い試み。
明月記
「月にうさぎは本当にいるの?」
そんな弟の無邪気な質問の答えを探して街をさまよう少年
いく先々で出会う人々にきいてまわるけど、
会う人会う人が一癖も二癖もある人ばかり
はたして答えは見つけられるのか...
「月ではうさぎが餅つきしている」
月の影をうさぎに見立てたあまりにも有名な話から始まる一席
月にまつわるネタでクスり
笑いならが宇宙に親しめるっていい
タイトルの由来になった「明月記」は
日記になんでも書き残す人だったそう。
その日記には、1,000年程前の超新星爆発やオーロラの記録がいくつも書き残されていて、現代天文学の重要な史料に。
例えば、
元久元年1204年には京都でオーロラが。
いまの京都から考えたら想像つかないけど、数百年に一度こんなことがあるらしい。
そして
爆発があった時は定家は生まれていないのだけど
当時天文を司っていた土御門家(安倍晴明の子孫)にきいた話として残っている。
この時爆発したのはカニ星雲
このカニ星雲
存在自体は有名だったけれど、一体いつ爆発したのか長い間不明だった。
なぜならヨーロッパの古文書には爆発の記録が残っていなかったから。
そこへ日本のアマチュア天文家・射場さんが「明月記」の記録を英天文誌に紹介したことで、その爆発の時期が特定された。
この超新星爆発によって星の内部にある元素が宇宙に放出される。
そして、それは私たち生命の源になった。
そんな元素の起源に繋がる超新星爆発など貴重な証拠を書き残した「明月記」は
日本天文遺産の第一号になった。
鎌倉時代の歌人の日記が現代の天文学の重要な礎になってるなんて面白い。
こんな風に、天文学は古い歴史から新しいことがわかるのが面白い。
宇宙落語の最終目標
宇宙落語の最終目標は「宇宙で落語をする」なのだそう。
無重力の宇宙で「オチない」にならないことを祈ります。
こんな風に「宇宙 × ○○」て面白い。
てことで、来月
「宇宙 × 書 × 茶」のイベント開催します。
「月」をテーマに宇宙トーク&書&茶の時間。
中秋の明月の備えて、一緒に宇宙を楽しみましょう🌕