できなかったことをできるようにするロボット・OriHime
そのOriHimeを開発したオリィ研究所の6周年記念の"オリィフェス2018"にいってきた。
OriHimeて?
"ロボット"てきいたら
ASIMOみたいな人工知能を持ったロボットをイメージが強いのだけど
OriHimeは人工知能を搭載していない。
動かすのは人間。
なぜならOriHimeは
人と人をつなぐ分身ロボットだから。
病気や身体的理由で外出できない人
さまざまな理由で学校に行けない子
家庭の事情、身体的事情で出勤できない人...
行きたいところに行けない人のための分身
OriHime。
OriHimeという分身を通して
ヒトとつながる。
外の世界とつながる。
いままでできなかったことができるようになる。
OriHimeはココロの車椅子。
OriHime開発の原点
OriHimeの原点は開発者オリィさんの体験
折り紙大好きオリィ少年は、小学校から中学校にかけて学校に行けなくなった。
家で折り紙をするか、ゲームするか、寝るかの生活。
人から何かしてもらうばかりで、自分は何もできない。
「ありがとう」を言われることのない無力感でいっぱいになって、人と関わらなくなり、人と話すことも上手くできなくなる。
そうして余計に人前に出られなくなる。
「孤独の悪循環」
転機はお母さんが申し込んだロボコン。
ロボコンをきっかけに外の世界に出て、のちに師匠と呼ぶ人に出会う。
そして、師匠にすすめられて訪れた特別支援学校で車椅子と車椅子ユーザーと出会う。
目が悪い人が眼鏡やコンタクトで視力補うように、歩行が難しい人は車椅子が足の代わりになる。
そう思っていたけど、そんなことなかった。
他の人より目線が下がるし、ちょっとした段差も乗り越えられなかったりする。
車椅子を使っている人たちは「そんなもんだよ」て言ったけれど...。
そこからはじまった最高の車椅子づくり。
この車椅子は結果的に高校生による自由研究コンテストで優勝し、科学のオリピックと呼ばれる世界大会に出場。
日本勢初となる3位入賞する。
しかし、そこで感じたのは
「これじゃない」
ものづくりは楽しいけれど、
死ぬ瞬間まで車椅子を開発したいわけじゃない。
行き着いたのが
「孤独をなくす」ということ。
足が不自由な人が
他の人に迷惑をかけたくないから家から出なくなるように
迷惑をかけたくない。
人から何かしてもらうばかりで、自分は何もできない。
そう感じてしまうことからはじまる「孤独」
その孤独を解消する。
それが自分のやりたいこと。
そこから生まれたのが
行きたいところに行けない人のためのココロの車椅子
分身ロボット
孤独をなくす
ただそれだけを追い求めて。
これから
OriHimeで会社とつながって仕事をするテレワーク
障害がある人の体の機能をシェアNINNIN
OriHimeで宇宙と地球をつなぐ
SORAへのかけはし
OriHimeスペースフライトプロジェクト
人と人をつなぐ
できなかったことをできるようにする
オリイさんと仲間たちの挑戦
気になる。
次はOriHime cafeに行ってみよ。
オリイさんの話もっと知りたい人はこちらからも。