2日目のはじまりは朝茶から
西行庵
肌寒さを感じる朝靄の中
西行法師 終焉の地に建てられた西行庵へ
西行法師への献茶・献香からはじまる
ピンっとした空気の中
小堀遠州流に由来する円位流のダイナミックなお点前にちょっとビックリ
同じお茶でも流派が違うとお点前も随分違って新鮮
お茶を頂いたあとは
離れ・皆如庵で庵のお話を伺う
皆如庵は秀吉の五大老・宇喜多秀家の孫娘の輿入れの引出物として持参した茶室
(結婚の引出物が茶室ってさすがお姫様)
この庵 今まで見た茶室とはなんだか違う雰囲気
お点前する亭主の姿がアーチの奥に隠れていて
まるで教会の懺悔室みたいだし
普段は並ぶはずのない貴人口(身分の高い人の出入口)とにじり口が並んでいたり
ちょっと変わってるなーて思ったら
元をたどるとキリシタン大名・高山右近が作らせた庵らしい
教会の懺悔室って印象はまさにそのものだし
身分の高い人も庶民も神のもとでは皆平等って姿勢が現れたものらしい
キリスト教の弾圧によってその由来をずっと伏せられてた
なんて聞くとなんだかワクワクする
朝満喫して朝食を食べたあとは
茶道資料館
すぐそばには表千家・裏千家の門構も
裏千家・兜門
表千家・表門
茶道具やお菓子を扱っているお店がちらほらあって
のぞいて回るのも楽しい
最後の目的地
樂美術館
その名の通り樂やきの樂家の美術館
唐物の器が広く好まれていた時代に利休さんと組んで
「樂」というブランドを確立した樂家
歴代の作品はどれも素敵
個人的には黒楽が一番好き
そんなこんなであっという間の茶の湯旅
たのしかった
何度も訪れている場所でも
テーマを持って旅すると今までと違う体験が味わえる
先生企画して頂いてありがとうございました