kotonoha

「すき」「いいな」をつめこんだ記録

れいわの働き方改革

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ここ数日、普段あまり見ないネットニュースをチェックしてる。

 


チェックしているのは

先日の参議院選挙で当選した

ALSと脳性まひという重度障害(この表現が適切でなかったらごめんなさい)の二人の議員


選挙って直前直後はお祭り騒ぎで

本来の目的であるはずの国政がはじまる頃には関心がクールダウンしがちだけど、

この二人はそもそも国会に出られるかどうかから課題になってる。


この二人が8月からの国会に出て議員活動ができるか

それは、これまでの国の仕組みが変わるのかどうかということ。


その象徴的なトピックスが

経済活動による介護補助打ち切り

 


これまでは、二人のように誰かの介護がないと生活できない重度障害の方は

経済活動を行わない前提で補助がおりていた。

けれど、国会に参加して議員報酬を得るとなると二人の補助は打ち切られてしまう。

 


参議院議員の報酬は月額129万円

期末手当(サラリーマンにおけるボーナス)は年間約600万円

月々の歳費とボーナスを合わせるとその年収は約2000万円

その他に文書通信費、交通費、秘書給料などの費用が与えられる。(上限あり)

 


一般的な日本人の平均年収と比べると大分ゆとりがあるように見えるけど、

日常生活を送ること自体、介助者を要している状態で

議員として国政に参加するためにさらにスタッフ・協力者が必要となる中

月額130万円程と言われる介護補助を打ち切られるとなるとその負担は大きい。

 


もちろん、自信の経済活動で介護費を賄える人はそうすればいいと思う。

 


特に、二人に関しては議員という特殊な職業だから動く金額が大きけれど、

そもそも重度障害で介護を要する人の中で介護費用を賄えるだけの経済活動を行えている人がこの国にどの程度いるだろう。

 


「経済活動で収益を得ていない人に補助をする」という制度ができた頃は

この制度の対象となる人が経済活動する事態が難しかったのだろうからこれでよかったんだろう。

でもいまは違う。

 


いまは自力で身体を動かすのが難しくても

言葉を発することができなくても

テクノロジーによって

意思を伝えたり

他者にサービスを提供したり

働ける、経済活動ができるようになろうとしている。

けれど、いまの一かゼロかの制度が変わらないと

最初のスモールステップも踏めない。

 


それを先だって教えてくれたのは

オリィ研究所の取り組み


オリィ研究所はALSなどの身体的要因や家族の介護などの要因で

いままで外界との接点を持つことが難しかった人たちに対して

認識技術やロボティクス技術によって外界とのつながりをつくろうとしている

 

 

www.makonavi.com

 


ALSのように、たとえ身体が動かせなくても、自分の分身となるロボットを

視線によって動かし、会話し、サービスを提供してよろこんでもらう。


そんなオリィ研究所の取り組みをみて

最初は単純に「すごいなぁ」て思っていた。

でも、

その働きに対して対価をもらうとなった段階で

それが経済活動とみなされ

先述したように

生きていくことに欠かせない介護そのものが打ち切られてしまう。


テクノロジ―の進歩に国の制度が追い付いていない。


そんなジレンマが

今回の二人の存在でどう変わっていくんだろうか。

 


”自分の働きによって誰かが喜んでくれるだけでうれしい。

補助がもらえるならそれ以上の収入はいらない”

て価値感の人もいるかもしれない

 


でも、それは昔々に決められた制度で制限されるべきじゃなくて

自分で判断するものだと思う。

 

 

あの二人やオリィ研究所のユーザーさんたちは

いつかの自分の姿かもしれない。

 


そう思ったら

この話は他人事じゃなくて

いつかの自分が直面することかもしれない。

 


もし自分がそうなったら

働くということとどう向き合いたいか


そんな意識が生まれたこと

それ自体がいまの時代の働き方改革の一歩なんじゃないか。